VISIONビジョン

メッセージ

近年、美容や健康、やりがい、つながりなど、“モノ”より”コト”を大切にする方が多くなってきました。私たちも”コト”を重視しており、美容・健康をサポートする専門家を育成しています。

美容・健康業界では、スマホやウェラブルデバイスの普及により、身体・食事・運動記録などのパーソナルデータを活用することで、よりパーソナライズされたプログラムをお客様に提供できるようになりました。ますますITは発展し、遠くはない未来に、美容・健康業界にもAIを搭載したロボットなどが活用されることになることでしょう。これは、私たち専門家の仕事を奪うものではなく、共存することで、より”人”にしかできないサービスに集中することができると考えています。そして、このような時代が訪れた時にこそ、よりフェイストゥフェイスのコミュニケーションが必要とされるはずなのです。

コミュニケーションやつながりは健康にも影響しているとのエビデンスもあり、ヘルスケアの知識と技術を持った専門家がより良いサービスを提供することは、ソーシャルキャピタルをつくり、ますます人々は健康になっていくはずです。そして専門家は、お客様から直接”ありがとう”をいただき、仕事に”やりがい”を感じることでしょう。こうした人とのつながりが増えるほど、世の中はより健康になっていくと思います。

今は、個人が、場所を問わず、サービスを提供することが可能となり、取引単位が最小化され、個人が活躍できる時代になりました。私たちのような組織と個人の双方を支えるインフラが整えば、よりダイナミックな経済圏が現れるでしょう。私たちは、こうしたインフラを整え、美容・健康の専門家を多数輩出していきたいと考えています。

IBMAの取り組み内容

以下の5つの方向性を目指し活動しています。

  1. 国際的に認可された格調のある団体
    アジア各国を中心に、海外への普及活動も視野に入れ、国際的に認可される格調ある団体を目指します。
  2. 標準化されたテキストの発行と指導者資格の確立
    美容・健康に関わる指導者資格の認定、業界の標準化された信頼性のあるテキストの発行を目指します。
  3. 専門家の社会的地位の向上
    身体に関する専門家の存在価値を高め、社会的地位の向上を目指します。
  4. 教育現場への啓蒙活動
    教育現場を中心に各地でセミナーを開催し、ボディメンテナンス教育の重要性を伝える啓蒙活動をしていきます。
  5. 専門家の交流と情報交換の促進と相互扶助
    各分野の専門家を集めた交流会の開催や、SNSなどのプラットフォームで情報交換の促進を図り、相互扶助を高めていきます。

エグゼクティブサマリー

日本における2014年度のお稽古・習い事市場規模は、1兆9,910億円と推計され、うちスポーツ・美容・健康カテゴリでは6,730億円となっています。特に、美容・ダイエットなどのコンプレックス産業の市場は大きく、フィットネス市場の売上高は4,316億円、施設数は4,375軒、会員数は4,193,706人、参加率は3.3%と推定され、業界史上最高の市場規模となりました。(クラブビジネスジャパン調べ)しかし、過去最大となった市場規模においても、アメリカのフィットネス参加率は16%、アジア5〜12%、日本3%とも言われ、世界の中でアジアのフィットネス参加率は低水準です。例えばヨガ人口に関しても、2014年における日本のヨガ人口は100万人程度ですが、アメリカのヨガ人口は2000万人と20倍の差があります。人口の差(日本=1.2億人、アメリカ=3.4億人)を考慮しても、人口あたりの参加率は低いのです。

IBMAでは、フィットネス参加率が低い原因の1つとして、市場における専門家・店舗の絶対数の少なさと、ニーズに適した専門業態の提供ができていないことと考えています。

IBMA認定資格コースにあるヨガ・ピラティス・ストレッチ・パーソナルトレーニング・タイ古式マッサージは、器具を必要とせず、ヨガマット1枚のスペースがあればサービスを提供できるため、出張サービスやマイクロスタジオなど限りなく小規模かつ低コストで出店できます。また近年では、スマホやウェラブルデバイスなどを活用し、よりパーソナライズされたプログラムを、個人が、場所を問わず、サービス提供することも可能となりました。ITの発達により、ますます取引単位が最小化され、個人が活躍できる時代になったといえます。

こうした背景もあり、この10年ほどで、個人トレーナーの独立開業が活性化し、パーソナルトレーニングジムやダイエット専門ジム、ストレッチ専門店などを中心としたマイクロスタジオも急増しています。他にも「女性専用ホットヨガ」「女性専用サーキットジム」「24時間営業セルフ型ジム」など機能特化・専門業態化が進んでいます。

IBMAでは、ますます増えると予測される専門特化型マイクロスタジオの開業を推進し、確かな知識と技術を持った専門家を数多く育成し、日本、アジアのフィットネス人口を増やしていきます。

日本からアジア、そして世界へ。
第1フェーズとして2017年に台湾進出を達成した今、第2フェーズとして、2025年までにシンガポール、マレーシアなどのアジア圏に進出し、2030年末までに、認定校30地域・認定資格者1万人を超える資格団体を目指します。